OSX10.8サーバーその27 SMTP

Mの更新(Mountain Lion OSX10.8サーバ) その27-SMTP
SMTPサーバとしての設定
以前のOSXサーバでは、SMTPサーバとして利用の制限が、例えばip address で行うとかができたと思うが、今度のは設定するところがない。
Server.app のメールで認証のところしかない。自動とはなんだろ?すでにメールサーバとして動いているので設定を現状から変えたくない。
とりあえず、RBL.JPで第三者の中継チェックを行うとno relays accepted.となるのでいいんだろ。

全く同一の問題を出してみた

生理学実習は実習なので、実験に参加しレポートを提出することが重視される。しかし、前にも書いたようにレポートは金太郎飴だ。つまり誰かが測定し計算したのをコピペしている者が多いわけだ。データを測定し計算するのは多くても1/4の学生で残りは結果をコピペしていると推定している。実験結果は実習の班内では同一なので、結果自体をコピペするのはかまわないと思っているが、その測定と計算ができないのは困る。
というわけで、実習にも試験を課すことにしたのだ。同僚のN君のアイデアだ。測定と計算ができるか?結果を説明できるか?という記述式の問題だ。
前期(春学期)の試験で唖然とすることが多かったので、後期(秋学期)に全く同一の計算問題を1問出してみた。彼らはきちんと出来なかった問題を復習しているのだろうか?
問題は、「25 mm/s で記録された心電図のR-R間隔が20 mmだった。心拍数を求めよ」というものだ。20 mm が何秒かを計算し、間隔(周期)から頻度を求める計算だ。頻度はさらに毎分当たりに変換する必要がある。医学系なので単位は毎分とか圧力が mmHgで示されるとか、必ずしも物理で使われるCGS単位系が使われるわけではないからだ。前期に出来ない者が多かったので、実習の説明時に周期と頻度は逆数関係にあること、計算方法を解説したのだ。
両方の試験を受けた103名の学生の結果だ。
前期(春学期)の結果だ。

20130201exam-result-1

後期(秋学期)の結果だ。
20130201exam-result-2
計算だけはできた者というのは正しい数式が書いてあって計算ミスとか最終的な単位が書いてないという学生だ。計算は簡単だから計算ミスは少なく、ほとんどが単位がない/正しくないという答えだ。全くできなかった者とは計算式も立てることができない学生だ。大学生にもなって40%近くが全くできないというのは驚きだが、2年目なので慣れてしまった。当初は。どうやって高校を卒業できたのか/大学に入学できたのかとおったまげたのだが。
さて、この結果の考察だ。
前期の結果から約1/4の学生が自分で計算してレポートを書いたという推定はどうやら正しそうだ。後期、答えに単位がないという学生が減り、正解者が増えたということは、前期の試験の正解(公開している)を見て、改善されたということだ。単位がないから減点されたと理解した学生がいるということだ。まだ成長する余白があるのだ。
問題は約40%の全くできなかった学生だ。後期になってもなんら変わらないというか何故か後期のほうが5%も増えてしまった。つまり前期に出来た学生の中には真に理解して計算したわけではない学生が混ざっていたということだ。
しかも、なんの反省もない。試験結果は得点だけが問題であって、解けなかった問題を再度解いてみるという考えが全くないのだ。
もっと細かく解析してみると;
2回とも完璧にできたのはたった18%。つまり完全に理解してその理解を保持できた学生の割合だ。
2回目の試験で、完璧にできた者、答えに単位がないが式や計算がなんとかできたという者を合わせると、つまり、なんとか答えられそうな学生は55%だ。その割合は1回目が60%だったので減っていることになる。
1回目完全にできたのに、2回目はできなくなってしまったという学生が8%、1回目なんとか式をたて計算できたが単位を付けなかった。それなのに2回目には全くできなくなってしまった学生が10%。1回目の結果を反省することがなかったので2回目も全くできなかった学生が27%もいる。この27%の学生は仮に進級できたとしても、再度解いてみるという意識がないので、一生この問題を解く事ができないのではないだろうか。
泣けるぜ。 [Clint Eastwood風 ]
[追記] 翌年度にも同じ事をした。